こんにちは、走るとり(@hashirutori00)といいます。
現在、都内でWebデザイナーとして働いています。
個人で『デザイナー朝活』と称して、デザイナーたち4、5人を集めて会話を楽しむ会を開催しています。
気づけば初回開催から1年が経過したため、デザイナー朝活の1年間を振り返ってみようと思います。
Contents
デザイナー朝活とは
2019年5月25日から始めた走るとり個人が主催している朝活のことです。
デザイナー朝活は、デザイナーとして働いている方、またデザイナーを目指している方、とにかくデザインに興味があるという方が集まり会話を楽しむ会です。
もくもく会や勉強会ではなく、デザイナーによるデザイナー同士のゆるいコミュニケーションの場だと思ってください。ゆえにキャリアやスキルの差を感じる必要は一切ありません。
ただゆるくても自然と有益な情報やモチベーションが上がる会話が繰り広げられるので、ぜひその雰囲気を楽しんでいただきたいです。
『デザイナー朝活専用note』から引用
要約すると「デザイナーと週末の早朝に集まって会話をするだけ」の会です。
土曜の朝8時に、デザイナーを少人数集めて開催しています。
作業をメインとする『もくもく会』や『ハッカソン』など目にすることは多いですが、ただ会話をするだけの会はめずらしいかもしれません。
朝活では一年間を通して、約90人以上の方とお話することができました。(リピート除く)
徹底してゆるく楽しくをモットーに、ありがたいことに参加者ゼロの回もなく、いろいろな人に助けられて現在も続けられています。感謝です。
朝活を開催しようとしたきっかけ
・ただ話すだけの朝活をしたい
・自分にあった会を作ってみたい
・人見知りを克服したい
東京に上京してから約半年が経つも、なかなか知り合いも増えず、もくもく会に参加するも周りのレベルに萎縮して作業にも集中できずじまい。
自分のような駆け出しデザイナーでも、もっと気軽に交流できるような会に参加したい。
でも探してもなかなかそういう会が見つからないから、自分で作ってみたい。
そんな気持ちで朝活をスタートしました。
あとは長年コンプレックスであった人見知り。これを取り払うきっかけにもなればいいなと思っていました。
↓初回告知のときはPCの前で震えていました(笑)
場をデザインしたい
デザイナーになる以前から、場を作る人にものすごい憧れを持っていました。
初対面の人たちをアイスブレイクさせ、会話を発展させていく。まるで魔法のようなことをやってのける人を知っていたので、僕もいつかそんな風になりたいなと思っていました。
地元新潟にいたころにお世話になっていた、『新潟×朝活」』の管理人である土屋さんという方がまさに僕の憧れで(本人にはあまり言っていない)、「いつか自分も場を作れる人になりたい」と思っていました。
東京で僕自身が朝活を開催する前には、土屋さんからいくつかアドバイスをいただきながら、初回のスタートを切りました。
一年間の総開催数は23回でした。
普段は渋谷のスタバ開催をメインにしていましたが、新宿や大宮に出張したりと要望があれば場所は問わずに開催するようにしていました。
あとは人生初の飲み会幹事をやってみたり、もくもく会を主催してみたりといろいろと手を出してみました。
その後は、コロナウイルスの影響で外での開催を止めて、Discordを使ったオンライン開催を試みました。
オンラインでの朝活は、東京のみならず、全国各地のデザイナーたちと交流を持つことができて、リアルでの開催とほぼ変わらず楽しい朝を過ごさせてもらっています。
その流れで『おんもく24時』というデザイナーが24時間作業し続けるという狂気のイベントも開催したりもしました。

↑おんもく24時でデザイナーのシュンさんが作ってくれた走るとりLINEスタンプ。
朝活から派生していろいろなイベントを自主開催するうちに、より大勢の人たちとの関わりを持つことができました。
朝活以外のイベントを合わせると、出会ったデザイナーの数は優に100人は超えています。
いつからか出会ったデザイナーの数をかぞえることを止めて、そのときから自分が人見知りなんだという考え方をやめることにしました。
↓自主開催した朝活以外のイベント
【スライドあり】自宅から始めたらものすごく楽しかったライトニングトーク振り返り
【感想】第1回デザイナー夜会を開催しました!【2019/10/19】
イベント主催者として気をつけたこと
もしかしたら今までに同じことを何度も書いているかもしれませんが、主催者として気をつけてきたことをいくつか。
会う人に対して気をつけていたことは、
・言葉選びに気を付ける
・話題の振り方を均等に
・楽しい時間を長引かせない
・会う人の情報はなるべく調べてから会う
・よく笑う
・褒められたら素直に受け取る
それから情報発信で気をつけていたことは、
・定型文を用意し主催者の手間を極限に省く
・あえて小面倒な長文を告知に書いてトラブルメーカーを呼び込まない
・当日まで誰が来るかを開示しない
・Twitterグループに許可なく誘わない
・SNSで裏表を分けて発信しない
僕はネットで顔も実名も公開していません。それは会う人にとってものすごく不安でハードルの高いことだと思います。
それを払拭するためにとにかく安心・安全を提供すること。でも嘘をついても意味がないので、裏表のない発信を心がけてきました。
対面したとき、見た目以外のギャップを最小限に抑えたかったです。
あとは真面目であること。
お会いしてきたデザイナーのみなさんが本当に真面目で、話していてためになることばかりでした。
デザイナーはそういう人たちが圧倒的に多い職業なんだなとひしひしと感じていました。
なのでその気持ちに応えたいし、応えるためには自分自身が真面目でいなければいけないなと思っていました。
スタートラインが同じ人たちと気持ちを共有できたこと
朝活に参加してくださった方の多くは、僕と同じ1年生デザイナーや、これからデザイナーを目指している人たちでした。
自分がいまどんな勉強をしていて、将来どうなりたいかアツく話を聞けたりするのは、こちらとしても当然アツくなりました。
普段2時間くらいで切り上げるのですが、盛り上がると昼過ぎまで話し込んでいた回もありました。
同じスタートを切ったデザイナーたちが、これから2、3年後にどんなキャリアを歩んでいるのか。どんなデザインをしているのか。
いつかまた再会したときに、そういう報告会ができたら嬉しいです。
いまの自分のレベルじゃ絶対に話せないデザイナーと出会えた
普通に仕事をしているだけじゃ絶対に出会えないベテランデザイナーともお話することができました。
デザイン以外にもキャリアや働き方を聞かせてもらえたことは、とても財産になりました。
ベテランの方の言葉は一つ一つに重みがあるので、徐々に取り込んでいきたいなと思います。
すごいと思うデザイナーたちは決まって低姿勢で、「自分なんてまだまだです」と謙遜する人が多く、僕が尊敬するポイントでもあります。
傲慢でなく、自分みたいな駆け出しに目線を合わせてもらえたことがすごく嬉しかったです。
駆け出しもベテランも同じ人間
とてつもなく当たり前なんですが、駆け出しもベテランも話してみれば同じ人間でした。
同じ人間で、一緒に笑いながら話せて、すごいデザイナーもちゃんとした人間なんだと、当たり前のことにハッとさせられました。
デザイン歴10年超えのベテランもみな同じ人間なんだと思うと、なんとか追いつきたいという気持ちと、同じ人間なら追い抜けるだろうという気持ちと、そういう感情が沸くようになりました。
勝ち負けにこだわらない性格とはいえ、手が届くのであれば伸ばしてみたいと思うのが人の情。
どれだけすごくても、同じ人間ならば、自分ももしかしたらその位置まで辿りつけるのでは?
もちろん実力も経験もまだまだ差はありますが、少なくともその片鱗に触れられたような気がします。
会を主催するメリット
多くの人たちの出会いにとても多くのメリットを感じました。
・他社のデザイナーの働き方を知れる
・会社員/フリーランスの働き方を知れる
・さまざまなデザイナーの種類を知れた
・大手/中小企業の働き方を知れた
・コロナ禍での働き方を知れた
・今のレベルでは出会えない人たちと出会えた
・勉強方法を知れた
・ファシリテーション力が身についた
・一緒に頑張れる人が増えた
・オンラインに慣れた
・出会いが広がった
またメリット以上に、自分が会を主催することにとてつもない楽しさを感じるようになりました。
どこにそのモチベーションがあるのか、自分でも驚きの一年でありました。
デザイナー朝活1年間のまとめ
取り止めもなく綴ってきましたが、とくにこれといって「やりきった!」という達成感はあまりなくて、朝活はこれからも淡々と続けていきます。
もっと素敵な出会いがあるようにと、思考を巡らせ工夫を凝らしていきます。
あらためてですが、
朝活はコミュニティではありません。サロンでもありません。
いつでもゆるくつながれて、参加したければ誰でも参加できるし、気分が乗らないときは参加しなくてもいい。
何の縛りもないひとつの居場所であったらいいなと思います。
主催者の僕がいまできることは、参加者同士の会話をうまく組み合わせて楽しい方向に発展させること。
参加者同士がつながりを持てるように場をデザインしていくことかなと思います。
これから朝活2年目に突入しているわけですが、基本的にゆるく楽しくのモットーは変わりません。
ですが、もっと誰かの役に立つような、もっと直接的にデザインに関わる活動になったらいいなと思っています。
あとは朝活と別軸でコミュニティ運営もやってみたいなと思っています。
——— キリトリ ———
最後の最後になりますが、
一年半前にデザイナーに転職してから今まで、前職の接客業に費やした3年間はなんだったんだろうと思い返すことがありました。
デザインとは全く関係ない期間を過ごしていたことに、気おくれしていたこともあります。
しかしこうして「場をデザインする」という、人と関わる活動をしはじめてから、自分はあの3年間を無駄にしていないよなと思えるようになりました。
人生は掛け算なんてよくいいますけど、今までの無駄だと感じていたことも、工夫次第で如何様にでもなるのだということも、この一年で学んだことです。
異業種から転職してデザイナーになる人も多いかと思います。どうかその経験、余すことなくこれからのデザイナー人生に役立てて欲しいなと、おこがましくも願っています。
それではまた!