こんにちは、走るとりです。
都内の制作会社でWebデザイナーとして働いています。転職してからもうすぐで9ヶ月が経ちます。
いつもは実力不足による、悔しい気持ちをぶつけた記事を書くのですが、今回は少しだけ自己肯定感を高めるために、Webデザイナーになってからよかったこと、できるようになったことをまとめていきます。

Contents
バリバリPhotoshopを使えるようになった!
前々職では求人広告を作る仕事をしていました。当時はIllustrator(Ai)は使っても、Photoshop(Ps)はあまり使うことがありませんでした。せいぜい人物の切り抜きに使うくらいなもので、Psでバナーの作り方も知りませんでした。(転職時のポートフォリオのバナーは全部Aiで作ってました)
Psにがっつり触れるようになったのはWebデザイナーに転職してからです。
最初はアートボードの存在も知らなかったし、画像アセットの方法も知りませんでした。それでも何度も何度もデザイン制作をしていくうちに、知らない間にPsがどんどん使えるようになっていました。
今ではAiよりPsの方が使用頻度は高く、バナーもカンプもPsで作れるようになりました。
さらにバナーに関しては少しだけ自信が持てるようになり、僕が運営する「デザイナー朝活」のバナーであったり、副業でバナー制作をさせていただくなど、Psに触れることでどんどん制作の範囲が広がっていきました。
↓デザイナー朝活で使用したバナー

↓お仕事でいただいた街コンバナー

最近ではXDのワークショップに参加したり、Ai、Ps以外のソフトにも触れる機会が増えてきました。
物撮り・レタッチができるようになった!

商品の物撮りができるようになりました。
とはいっても本当に簡単なもので、パンフレットや化粧品サンプルみたいなごく小さなものなのですが、それでも人生初の経験を積みました。
撮影ボックスを組み立て、照明や三脚、レフ板を用意して商品を撮ります。Webデザイナーといってもいろんな仕事をさせてくれるんだなと、心の隅で弊社に感謝です。
レタッチは単純な作業に見えて意外と細かくて、「白色を白色にレタッチする」難しさみたいなものを感じました。
月に1、2度ほどの頻度でしかないのですが、撮影とレタッチの基礎は身に付けたいなと思っています。
紙もつくれるwebデザイナーに!
紙広告の経験があることから、よくチラシなどの紙媒体のデザインを任せられることがあります。
まれに他社とのコンペが開かれ、僕のデザインが選ばれたりしたこともありました。
プライベートでは名刺を2回ほど作成したり、ZINEの制作も手がけました。Webと紙のどちらもできるデザイナーってちょっとかっこいいですよね。
簡単なコーディングは理解できる!
Twitterでは「コーディングが苦手」とよく呟いていますが、簡単なコーディングはできるようになりました。
簡単な、というと境界線が難しいのですが、初学者向けに出されている教本をなぞって、「理解できるぞー!」と勝手にテンションが高くなるレベルです。
サイトの更新作業なんかもだいぶ早くなりました。他人のコードを読み取ってコーディングするのはとても勉強になります。
デザインよりもコードに触れる機会は少ないですが、着実にレベルアップしているなと感じます。
最近読んだ本はこれ。改めてflexboxを勉強しなおしてみました。コーディングってたのしー!(って言ってみる)
楽天・Yahoo!の商品ページを作れるようになった!
弊社ではWebサイトとは別に楽天・Yahoo!などのECサイトの運営代行もしています。その中で商品ページのデザインを任せられることも増えてきて、楽天RMS、Yahoo!トリプルにも触れる機会が増えました。
比率で言えば、楽天RMSに触れることが多く、使えないHTMLタグなどがあることもそこで初めて知りました。imgタグを10個以上使う方法とか、楽天GOLDでiframeの使い方とか。禁止されたHTMLコードを使う裏技をググってページを作ったりしています(笑)
あとスーパーセールやマラソン対応の一連の流れとかもなんとなく把握できるようになってきました。リアルタイムでセール対応していると、なんとなくビジネスの裏側を知れた気持ちになれます。
デザイナーの知り合いがめちゃくちゃ増えた

朝活やコミュニティイベントに参加することもあり、デザイナーの知り合いが増えました。東京に来てからの9ヶ月間で知り合ったデザイナーはざっと数えて100人くらいはいると思います(これは自分でも驚き)。知り合いがほぼいない状態から、多くの人に出会えたことにひたすら感謝しかないです。
いつもいろんなデザイナーの考えに触れたり、キャリアビジョンやデザインのあり方みたいなものを聞かせてもらっています。
あとほんの数人ですが、デザイナーという枠を飛び越え、心を許せる友達ができたのはとてもとても嬉しいことでした。
東京って冷たいコンクリートジャングルだと思っていたのですが、ちゃんと人の温かみを感じることができています。
イラストが描けるようになった!

iPad Proを購入して1ヶ月。ほぼ毎日イラストを描いています。写真のトレースがほとんどですが、いまイラストを描くことが本当に楽しいです。
大人になってから「絵を描く」なんて思ってもいませんでしたが、これもデザイン業界に入ったからこそ、周りの人たちに触発されチャレンジしようと思いました。
いつかイラストの仕事ができたらいいなと思いつつ、いまはひたすら楽しんで描いてみます。
実力がなくてもへこまない!
ここまで自分がWebデザイナーになってからできるようになったことを気持ちよく書いてきました。普段はへこんでばかりいたので、たまにはこういう記事もありだと思います。
へこんでばかりの自分でしたが、締めくくりとして一番言いたいのは、たとえ実力がなくたって過度にへこむ必要はないということです。
だいたいの初学者、駆け出しのデザイナーは他人と自分を比べてへこみがちです。僕も例に漏れず毎日へこんで、自分を痛めつけてを繰り返していました。業界的に?それを良しとして、悔しい思いをした分成長するという考えは根深く定着していると思います。
僕もその考えはとても大切だと思いますし、困難を乗り越えた先に成功があると思っています。
ただふとしたときに、「へこんで落ち込み、自分は駄目だと思い続ける日々」が一生続くような気がしました。いくら実力を積もうと一生満足できずに暗い日々を過ごすような、そんなことを想像したときに、背筋がぞっとしました。それってまるで地獄だなぁって。
決して苦しむためにデザイナーになったのではないし、目指す姿はそうじゃないよなと思いました。
自分が想像していたデザイナー像はもっとクリエイティブで、明るくて、周りを幸せにできる人だったはずなんです。それなのに自分が一番不幸になってたら意味がないじゃないかと思いました。
それがたとえ「駆け出し」だろうと関係ありません。力の差で幸不幸が決まるなんて可笑しいじゃないですか。
そんな感じで徐々に自分が苦しまないような考え方を探すようになりました。
楽しくデザインをしようと思えるようになった!
苦しむ努力ばかりしてしまい、楽しむ努力みたいなものが圧倒的に足りてなかったと思い、セルフコーチングの本を読んだり、性格診断をいくつか受けて自分の考え方を変える方向を目指しました。
何かあるたびに自分は駄目だと思うのは、単純に効率が悪いし、周りにも気持ちが伝播してしまう。
なので開き直って、できるものはできるし、できないものはできないと思うようになりました。それは自分のためでもあるし、周りの人のためにもそう思うことにしました。やってできないことはできないです。
ただ将来できるように努力するのは大事で、そのときにポジティブにいられるような考え方でいようと強く思うのです。
自分が幸せになるにはどうしたらいいか、潰れそうな心を守るにはどうすればいいか。必死になって考えた日々があるから、いま少しだけ楽しめていると思います。
また半年後、1年後には考え方は変わると思いますが、いまは自分を大切にすること、楽しむことが何よりだと思ってます。
