こんにちは、走るとり(@hashirutori00)といいます。
現在、都内でWebデザイナーとして働いています。
今回も引き続き、『マンガでやさしくわかるコトラー』から一部内容を抜粋しながら、マーケティングに触れていこうと思います。
マーケット・リーダーの競走戦略
マーケット・リーダーとは、最大のマーケットシェアを持ち、業界を牽引する立場にある企業のことです。
マーケット・リーダーが競合他社と戦うとき、その地位を活かした効果的な勝利が望まれます。
経営資源をもとに新製品を開発したり、顧客サービスを向上させたり、流通の効率化を図ったり、大量生産でコストを削減したりするだけではなく、市場全体を拡大させることが戦略目標となります。
戦略1:優れた製品性能
リーダー企業の優れた人材、原材料の調達力、工場設備などを駆使し、優れた性能の製品を生産します。製品の耐久性や信頼性は、顧客にとって魅力的です。
戦略2:大規模かつ効率的な販売網
リーダー企業は広範囲かつ大規模な販売網を使い、製品の大量販売が可能になります。
とくに独占的にかつ販売する流通チャネルの構築によって、さらに効率的な販売が期待できます。
戦略3:優れたサービス
購入後のアフターサービスの充実など、製品以外の要素での差別化も可能です。
顧客に安心を提供することにより、選ばれる確率は高まっていくのです。
個人的に感動したのは、Appleのアフターサービス(電話対応)です。
本当に些細なことなのですが、電話の待機中には洋楽がかかっていて、お客さんを飽きさせない工夫がしてあったり、よくある「別部署へのたらい回し」のようなものが一切なかったりとか。
電話に出られた方の口調も優しいものであり、安心して対応をお願いすることができました。
戦略4:フルライン戦略
マーケット・リーダーは性別や年齢層によって、さまざまな製品を取り揃えることで売上機会を増やしていくことができます。
この戦略ではシェアの維持が目的になります。すべての商品を網羅することで、すべての顧客に対応することができ、強豪からシェアを奪われることを防ぎます。
戦略5:良い支払い条件
資金調達力においても圧倒的に有利な立場にあるリーダー企業は、顧客に良い支払い条件を提示して、売上につなげていくことができます。
分割払いを導入して顧客が毎月わずかな額を負担するだけでよくなれば、一括では購入できない顧客を取り込んでさらに販売台数を伸ばすことも可能です。
またAppleを例に出しますが、Appleでは3万円以上の買い物は最大24ヶ月の分割払いが可能になります。これもApple製品のシェア率が高い理由の一つなのかもしれませんね。
まとめの一言
強者には強者の戦い方があるということを書きました。
では弱者は競争の激しい市場でどのようにして生き残ることができるのでしょう?
次回は弱者(チャレンジャー)のマーケティング戦略について書いていきます。