未経験でWeb制作会社に入社してから、毎日悔しい思いをしながら仕事をしています。
デザイン力が足りないことを痛感したり、単純な作業でミスをして凹んだりもします。
しかし、いままでやってきたどの仕事でも新人の頃は悔しい思いをして成長してきました。
来る日も来る日も先輩の背中に追いつけず、自分には向いていないんじゃないかという気持ちと戦う日々。しかし1年経ったころ、仕事に対して手応えのような感覚を覚えるものです。
新しい環境ではそのステップが必要なのかもしれません。
Webデザイナーになったいまでもそう。この悔しい気持ちはおそらくいまだけしか感じられないと思うので、半年後、一年後に当時はこういう気持ちを感じていたのだと振り返れる記事になればいいなと思っています。
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繰り返されるデザイン修正に焦る

デザインカンプしかり、かんたんなコーディングしかり。細かいものだと画像を明るくするという作業においても、時間をかけてつくった制作物は必ず1度は上司からの修正指示が入ります。
しかし具体的な修正指示はされず、「もう少しフラットに」とか「ちょっと安っぽいな」という表現で指示が出されます。
指示があいまいなのは僕のデザイン力を高めて欲しい、それに気づいて欲しいという気持ちの表れだと感じます。
これに関してはありがたいこと思っていて、修正をもらったときは「試されてるな」と思うようにして、なるべくポジティブに捉えるようにしています。
ただそうはいっても、修正指示をもらわないよう、初期段階から気合いを入れて「これならどうだ!」と心の中で唱えながら提出するのですが、やはり修正が入ります。
修正が入れば改善するために手を加えるのですが、一度気合いを入れて作った制作物に再び手を加えるのはなかなかしんどいものがあります。出し切ったアイデアを再び湧かせるには、もう一度頭をフル回転させなければいけませんから。
それに1つの制作物に時間をかけ過ぎると、早く終わらせなきゃと焦りますし、きっと次も修正が来るんだろうなと思うとなかなか手が動かないこともあります。
とにかく時間がかかってしまう
上司と同じ作業時間でも、同じだけの仕事量にはならない不思議。仕事の遅さは周りが気づくよりも、自分がまず真っ先に気がついているところです。
入社当時に「Adobe製品はまずショートカットを覚えよう」と言われて覚えましたが、それでも埋まらない溝があります。
上司の仕事が速いのはセンスでもあり、知識量の多さでもあり、デザインの良し悪しを決める判断力でもあると思うのですが、一朝一夕で追いつくものではありません。
頭ではわかっていますが、早く追いつきたい気持ちが強いため、焦りと、上司とのスキルの差を感じざるを得ません。
唯一タイピングには自信がありましたが、制作スピードにはあまり関係ありませんでした…。
コーディングスキルが低すぎて凹む
Photoshopでのデザイン制作はなんとかこなせるようになってきたのですが、一方でコーディングのスキルがやばいです。
独学で勉強してきたことのほとんどが通用しません。
僕の独学は所詮、教本をなぞることばかりをやってきたので、いざ自分でクラス名を考えたりレイアウトを一から作成することを求められると途端に頭の中が真っ白になってしまうことも。
それでも他のサイトを手本にし、とにかく検証ツールを使いまくって形を整えていくのですが、ものすごく時間がかかります。
DreamWeaverで打ち込み→FTPにアップ→ブラウザ更新を頻繁に繰り返すのも、時間がかかってしまう要因だと思います。
ここはもうコツとかテクニックではなく、まずは量になれることから始めないといけないなと感じています。
ディレクターの意見にしたがってしまう

「ここにこの要素を入れたいんだけど、できそうかな?」
ディレクターから聞かれることがありますが、僕の返答は決まって「やってみます!」の一辺倒。
しかし他のデザイナーは「そっちよりもこっちを入れた方がいい」とか「バランスが崩れるのでこうした方がいい」など、一歩プラスの提案ができています。
ディレクターの指示が毎回正しいわけではないので、そこを見極めるのもデザイナーの仕事だと思うのですが、僕はまだその域に達することができていないです。
対策としてやっていること
上に書いてきたこと以外にも、コラム記事を執筆するときに文章が思いつかなかったりとか、社内での気配りなんかもうまくできなかったり、いろいろ力不足を感じている日々を過ごしています。
しかし嘆いていても状況は好転するわけはありません。
解決するにはできること見つけて、ひたすら実践していくしかないです。
平日は仕事の拘束時間が長いため、まとまった時間は取れません。なので隙間時間を見つけては勉強するようにしています(主に電車の中とか)。
毎日少しずつですがやっていることをかんたんにまとめてみました。
Webデザインまとめサイトを毎日見る
お気に入り登録しているサイトを隙間時間に眺めるようにしています。最近では朝食を食べながらスマホで見ることが多いですね。
あとは仕事中にデザインが浮かばないときはよく見ます。というか「〇〇 ウェブサイト」で検索すると大抵出てくるサイトたちばかりですね。手本サイトの定番。
電車の中で開くときはパケット量が気になるので、気に入ったサイトは画面メモやPDFで保存するようにしています。
Pinterestを使う
気に入ったバナーデザインをPinterestで保存しています。
仕事の前にPinterestで情報収集しておき、電車の中でパラパラ見返したりして役に立ちそうなアイデアを蓄えておきます。
今後も使えるアイデアのストックができるので最近は積極的に使うようにしています。
アプリだと単語帳をめくる感覚でバナーを見返せるのでいいですよ。
検証ツールでWebサイトを見る&実践する
Webデザイナーになってから検証ツールは本当によく使うようになりました。
職場のブラウザがChromeのため、自宅でもsafariからChromeにブラウザを切り替えるほど、検証ツールはなくてはならない存在です。
いわば行ったことのない土地にGoogleMapを使う感覚です。
どんなコーディングがされているのか、クラス名はどんなものを使われているのか。検証ツールを使うことでサイトの見え方が変わります。
雑誌を読む、本を買って実践する
雑誌読み放題のサービスで、『dマガジン』なんかはデザイナーの人たちがけっこう読んでたりもするので僕も読むようにしています。いろんな雑誌が約400冊読み放題なのですが、注目すべきは雑誌のデザインです。
画像と文字の使い方、あとは装飾の使い方。雑誌を読むこともデザイナーにとっては立派な勉強になります。
またWebに関するの優良情報を教えてくれる『コリス』というサイトでは、ためになる参考書を定期的にまとめてくれているので要チェックです。
ちなみに管理人が最近買った本は『けっきょく、よはく』です。
独学時代も何冊か本を読んで実践するようにしていました。
日常のすべてがデザインに繋がっていると考える
街に貼ってあるポスター、電車の中吊り広告などいたるところにデザインのヒントが隠されています。
中吊り広告は育毛、脱毛なんかの広告が多い印象ですが、デザイナーが見るべきは広告の中身よりもデザインです。文字間の綺麗さとか、綺麗な人物トリミングを見て、自分はできるか?など疑問に持つことは大事だと思います。
あとはコーディングが苦手なので、広告を見たら「脳内コーディング」をするように心がけています。
仕事にひたすら打ち込むのがベスト

一番ためになるのは、やはり本業のWebデザイナーの仕事に対して真摯に打ち込むことだと思っています。
毎月必ず振り込まれる給料、サポートしてくれる上司、多種多様な案件。いま僕がWebデザイナーとして暮らしていくために必要な要素が全部そこにはあります。良い意味で利用しない手はありません。
将来フリーで働きたいとか、もっと自由な働き方がしたいとか、いろいろ考えたりもするのですが、いまは会社員であるこの環境を最大限に利用して仕事に集中したいと考えています。
Webデザイナーになってから今までの数倍は悔しい思いをすることが増えました。でも嫌な気持ちではないんです。なぜなら乗り越えたら絶対に成長できるとわかっているから。
悔しい気持ちがあの頃には必要だった。そう思い返せる日を迎えられるようがんばります。